2006年10月31日(火)
■都銀、富裕層に専用施設(朝日新聞(大阪) 2006年10月28日 朝刊13面)
近畿に店舗を構える金融機関が
資産を持つ富裕層を対象とした相談業務を加速し始めた。
大手銀行が専用店舗を設けて
資産額で選別する会員制度を立ち上げれば、
地元密着が戦略の地方銀行は、
幅広い顧客が気楽に来店できる仕組みづくりに力をいれる。
団塊世代の大量退職が目前のほか、
オーナー企業経営者の高齢化が進み、
個人資産をめぐる争奪戦はますます激化する。
10月18日、三菱東京UFJ銀行が神戸市に開いた
会員制の「神戸プライベート・バンキング・オフィス」は
ゆったりとしたラウンジに、
アメリカ人デザイナーによる六甲山の山並みをイメージしたソファを設置。
壁にはアルミニウム製の板を張り、高級感を醸し出す。
この会員には保有資産額が数千万円以上の約1万700人が選ばれた。
専任スタッフ12人による資産運用相談などが受けられ、
経済セミナーに参加できるといった特典がある。
富裕層向けオフィスは東京、名古屋、京都に続いて4番目。
神戸開設は阪神間に企業経営者や医者ら資産家が多いと
分析した結果である。
その富裕層の多いエリアに先手を打ったということである。
一方三井住友銀行は、三菱東京よりも対象をもう少し広く、
資産を増やそうとしている戸建て住宅を持つサラリーマンや
主婦らとの接点づくりに注力している。
昨年9月から高級住宅地周辺などに
資産運用やローン相談に特化した小型店舗「コンサルティングオフィス」を
展開し始めた。
4人が常駐。
近畿圏では5店設置しており、
11月にも京都府京田辺市のJR松井山手駅に出店を計画している。
関西アーバン銀行や京都銀行なども富裕層向けに相談個室などを設け、
囲い込みに力を入れている。
調査期間によれば
預貯金や株式、生命保険などの金融資産を
3,000万円以上保有している層は1,000万世帯、
その家計金融資産高は90年初めから1.5倍にふくらみ、
現在は1,500兆円を越えた。
大手から中小まで入り乱れた競争はさらに熱を帯びそうだ。
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2006年10月30日(月)
■投資詐欺 元社長を逮捕 「高配当」で1600人320億円被害(毎日新聞 2006年10月26日 夕刊 10面 他) [その他]
外国為替取引への運用による高配当をうたい、
投資家からの多額の資金を騙し取ったとして
「ジェスティオン・プリヴェ・ジャポン(GPJ)」の
元社長を詐欺容疑で逮捕した。
個人投資家を中心に
約1600人から320億円を集めたとされている。
この社長は六本木ヒルズの会員制クラブで、
会社役員の女性とその息子に
「1ドルを123円に両替する通貨オプションの権利と
1.15ドルを1ユーロに両替する権利を持っている。
この権利を使って27%利益が出る」
と外国為替取引への投資を持ちかけ、
計約2億5000万円を騙し取った疑い。
実際には通貨オプションの権利を持たず、
資金の運用はしていなかったという。
GPJは平成14年9月に
大阪市西区にJPB西日本という名称で設立され、
昨年1月に社名をGPJに変更し、東京都千代田区に移転した。
今年2月には富裕層をターゲットに
カリブ海の豪華客船のクルージングに招くなどして、
資金を集めていた。
集めた資金のうち約200億円を自転車操業的に配当に充て、
約30億円は絵画や宝飾品の購入に流用、
自分の経営する香港の投資会社にも約30億円を回していた。
残りの資金のうち、
GPJの運営費などを除く約40億円の使途が不明である。
出資者には俳優の渡辺裕之氏や民放の女子アナウンサーも含まれている。
GPJの元社員は資金を集めていたころは六本木ヒルズに住み、
経費扱いで高級スーツやバッグを買ったり、
『車を買う』と言って会社から現金を持ち出したこともあったという。
所得の二極化で増加する富裕層をターゲットに大掛かりな事件である。
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2006年10月26日(木)
老舗百貨店 優良顧客囲い込み(日刊工業新聞 2006年10月20日 朝刊 19面) [百貨店]
老舗百貨店の高島屋、三越が優良顧客の囲い込みに乗り出す。
高島屋は07年3月をめどに新規ゴールドカードを発行。
このカードで初年度16万口座の獲得を目指している。
このゴールドカードの発行で優良顧客の定着を図るとともに、
ハウスカードについても、口座数の増加を狙う。
同社はカード事業でクレディセゾンと提携しているが、
提携関係をさらに強化し、
後方業務の委託、カード事業のコスト削減、売上増で
3年後をめどに50億円のプラス効果を引き出そうとしている。
三越は現在12万人いる年間買い上げ50万円以上の顧客を
2012年をめどに20万人に引き上げる計画。
上位顧客に対して商品だけではなく
ファイナンスや住宅などの相談に乗るほか、
カード戦略も再構築して買い上げ金額を高める施策を展開する。
このために「Yourセクレタリー」と呼ぶ上位顧客担当者を
主力店に配置。
ファッションや食料、住居関係の商品などに加え
ファイナンスや保険、住宅、教養娯楽関係の相談に乗る体制を構築した。
まず10月から「Yourセクレタリー」が常駐するサロンを
日本橋本店に開設した。
今後は銀座店や名古屋栄店にもサロンを増設していく方向。
団塊の世代の大量定年退職や”新富裕層”の出現などを背景に、
買い上げ上位の優遇で顧客の囲い込みを狙う。
Posted by 管理者 at 02時57分 TrackBack ( 0 ) Comment ( 0 )
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